【18.12.31】年末年始のご挨拶 〜年賀状に代えて

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タイムラプス



2018年の大晦日。
皆様はどのようにお過ごしでしょうか?
今年はどんな一年でしたでしょうか?

私は、案の定ですが、なんだかんだバタバタしながら、あっという間に一年の最後の日を迎えました。まるで動画を早回し再生しているかのような慌ただしさで・・・。

政府の目論見通り、今年の訪日客は3000万人を突破しました。「日本を旅する需要増」→「ホテル利用の需要増&ホテル建設ラッシュ」→「ホテル・旅館の労働力不足」→「集客やCS以上にESの重要性の増加」→「研修の需要増」・・・、こんな論理で我が宿屋大学もお仕事をたくさん頂戴しました。

週の前半(月・火・水)で大学や専門学校の講義、そして宿屋塾開催。週の後半(木・金)に出張、土曜日にPHM講座開催。こんなルーティンを繰り返した一年だったと思います。特に地方行政の観光課などからの「ホテル・旅館の経営マネジメント研修」の依頼が増え、北は青森、南は沖縄まで、私と平賀ディレクターは、毎週のように遠征を繰り返しました。


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PHM卒業生の活躍



このように忙殺される日々でしたが、手応えを感じる仕事もいくつかありました。
一つは、「プロフェッショナルホテルマネジャー(PHM)養成講座」です。今年七期を迎え、26人が受講、13人が修了されましたが、これまで7回繰り返し、そのOB・OGの皆様が業界で活躍しているということです。ホテル総支配人になっている人が続出し、なかには社長になっている人も出てきています。



ブラック職場撲滅運動



もう一つは、いつまでたってもなくならないブラックな職場を撲滅すべく、多くの識者の方にお力をいただき、この問題を考え、ブログにまとめたことです。


「ホテルにおける超人材難時代の人の育て方」


優れたホテリエを育成するという宿屋大学のミッションは、「宿泊業界人の人生の応援」という根源的な目的(私の天職)のための手段でもあり、どれだけ優秀ホテリエを育成したとしても、不幸せな業界人がいることを見逃すことは業界人の人生の応援になっていないという、言わば自己満足の意味もありました。それでも、「仕事の質も、利益も、お客さまも、もちろん大事だけれど、一緒に働く仲間の幸せも大事」であるということを再確認していただける方が少しでもいたら私のアウトプット(価値の生産)になると考えます。


そのほか、リンクホテルマネジメントというホテル運営会社を仲間と共に設立したり、立教大学観光学部のゼミ生と「とんがりホテル」という連載取材で全国のホテルを周ったり・・・、生産性向上やICT活用、外国人材活用、採用と定着といったテーマに絡めて旅館のお仕事も随分とやらせていただきました。

振り返れば、宿泊業界のご支援という仕事をさせていただいているけれど、宿屋大学は、宿泊業界の皆様に支えられて楽しく仕事ができているという結果になっているようです。宿屋大学には、「宿泊業界以外の仕事は、一切やらない」というルールがあり、どんなに美味しい儲け話でも絶対にやらないと心に決めていますが、これからも愚直に、誠実と謙虚を忘れずに取り組んでいけたらと思います。


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「PHM生は優秀」という定評をつくる



2019年、どのような年にしていきたいか・・・。
実際のところ、日ごろの仕事に忙殺されつつ、まだまだ曖昧です。
方向性としては、看板講座であるPHM講座のOB・OGの皆様が業界で活躍していますので、その方たちを引き続きご支援させていただき、ネットワークを強固にしていけたらと思います。宿屋大学の限られた経営資源(マンパワー含む)を投下するのは、手広く多くの方を対象にしたビジネスではなく、宿屋大学に集ってくれ、卒業された方々とのコミュニケーションを密にしていくという方向に投下していけたらと思います。

ホテルマネジメントにおいても資格制度が誕生していますが、「PHM卒業生は、真に実力がある」ということが業界で認知されていくことこそが、宿屋大学やPHM講座のブランディングになっていくと考えるからです。

2010年(平成22年)4月1日に創業した株式会社宿屋塾は、2019年4月に十期目を迎えます。10年前に決めた想い。

目指したいのは、「強い会社ではなく、愛される会社」という想いを引き続き持ちつつ、また明日から始まる365日を突っ走りたいと思います。

来年も、宿屋大学をどうぞよろしくお願い申し上げます。

                    株式会社宿屋塾 代表取締役 近藤寛和






追伸 枚数が際限なく増え、住所も文章も印刷するだけの賀状を送ることの価値が、SNSなどで挨拶することとほとんど変わらなく感じており、そして「年賀状を送り合う」という日本の文化・習慣も、数年には廃れてしまうのではないかと感じていることから、昨年より年賀はがきを送付することを止めています。このブログで、新年のご挨拶に代えさせていただきます。

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