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【18.08.26】連載「お金をかけずに今すぐできるWEB集客」vol.10
≪第10回 自社ホームページで魅せる → 獲得!A「ホームページの1面トップに何を載せるか?」 PC編≫
宿屋大学メールマガジン読者の皆々様へ
(株) 宿援隊 & (株) 宿 力 の石井太樹です。
第10回のメールマガジンを配信させていただきます。
前回、ページタイトルとディスクリプション対策についてお伝えしましたが、今回と次回は、いよいよホームページトップ画面に何を載せるか? について述べたいと思います。
今回はまず、PCページについてです。
第7回の配信で「楽天トラベル」の露出について触れましたが、自社ホームページについても全く同様で、
『魅力抽象(イメージ)』 → 『魅力具体』 → 『宿泊プラン』 が、売れるホームページの大原則です。
(第8回の配信で述べた通り、ホームページの影響範囲は、全販売チャネルに及びますので、上記構成は極めて重要となります。)
「楽天トラベル」での露出同様、“売りたい!” をいったん置いといて、“買いたい!” を創ってしまうのが、実は予約獲得の近道なのです。
それでは、その『魅力抽象』 → 『魅力具体』 → 『宿泊プラン』 の具体的事例を紹介いたします。
今回、具体的事例として挙げるのは、岩手県大船渡市にある《大船渡温泉》です。
※第7回配信 「楽天トラベル」の露出でも紹介し他施設です。以下、第7回の配信と相当カブります。
この《大船渡温泉》の魅力、とりわけUSP(Unique Selling Proposition) = 競合他館が真似できない、あるいは真似しにくい独自の“ウリ”は2つ。
@高台に真東向いて位置しているため、水平線など三陸海岸の眺望が素晴らしい。とりわけRising Sun(ご来光)はお見事。
※「俺の旅館も明日から、あの真東向いた高台に移転しよう!」 って、できないですよね? = USP
Aこの施設のオーナーは漁師 = 三陸の取れたての魚貝類が堪能できる
(因みに、当館の料理には、肉料理は一切ありません。)
※「俺も明日から漁師やるヮ!」 って、できないですよね? = USP
以上2つのUSPを前提に、《大船渡温泉》のホームページ http://oofunato-onsen.com/ を見ていきましょう。
※以下、このページを閲覧しながら読んでみてください。
※前回の配信で触れた、「ページタイトル&ディスクリプション」についてもご確認くださいネ。
T.『魅力抽象(イメージ)』
消費者がそのページを真剣に見るかどうかは、最初の3〜4秒で決まります。
よって、トップページで消費者の “直感” に訴求する必要があります。それには文字より画像、それも魅力を端的に表した3〜7枚程度のスライド画が効果的です。(もちろん動画もいいのですが、制作コストを考えるとスライド画でも充分です)
当該施設では、1枚目「水平線から昇る日の出(Rising Sun)眺望」 → 2枚目「漁師オーナー・魚貝類」 → 3枚目「露天風呂からの眺望」 → 4枚目「客室からの眺望」 → 5枚目「カップルイメージ・眺望」 → 6枚目 さらに「三陸海岸の眺望」 → 7枚目 最後にようやく「外観」 というスライド画構成になっています。
さらに、各スライド画像の中に、「2秒で読み込める文字」 を補完的に組入れることで、より魅力が伝わりやすくなります。
ここでは、消費者の直感に刺さる露出にする必要があります。
(前述の通り、そのページが真剣に閲覧されるかどうかは、3〜4秒で決まります。)
また、次の画像に移るスライドのスピードが長すぎないことも大切です。
※下記は、魅力をイメージとして発信するスライド画事例
外観の静止画1枚のみ という露出が散見されますが、それでは消費者に全く刺さりません!
U.『魅力具体』
上記 『魅力抽象』において、スライド画(あるいは動画)で的確に魅力を発信しているのに、その直下に『宿泊プラン』を掲載してしまっている施設も数多く見られます。確かに、『魅力抽象』でその施設の魅力が消費者に伝わりました。
消費者の気持ちもだいぶ「予約」に傾いたかもしれません。
しかしながら、『魅力抽象』では、あくまで魅力がイメージとして伝わったに過ぎません。
なので、『魅力抽象』の直下には、魅力を具体的に説明する必要があるわけです。
表現の仕方として、まず、タイトルで「●●ホテル 5つの魅力」「●●ホテルが選ばれる3つのワケ」「●●旅館の魅どころ」とするのが良いでしょう。
そして魅力の具体的な露出の原則は、「画像中心に文字で補完」です。(“文字祭り”はNGです!)
《大船渡温泉》 のページでは、
@まず、「大船渡温泉の魅どころ」 と露出
A魅力1として、「リアス式海岸特有の地形大船渡湾から太平洋を望む岩手三陸の大パノラマ」 と露出
(1)客室からの眺望 ※客室ページへ飛ばすボタン設置
(2)露天風呂&大浴場からの眺望 ※温泉ページへ飛ばすボタン設置
B魅力2として、「漁師のオーナーが厳選した岩手三陸の海の幸」 と露出
※料理ページへ飛ばすボタン設置
Cその下に、「岩手三陸 アクセス&観光 大自然の造形美三陸ジオパークに指定された風光明媚な景勝地」 と表記し、立地上・環境上の優位性を露出
※アクセスページ及び観光ページへ飛ばすボタンを設置としています。
※「画像中心→文字で補完」で、魅力を具体的に発信!
V.『宿泊プラン』
魅力をイメージとして発信し、その魅力を具体的に伝えたならば、いよいよ宿泊プランの露出です。
その際、大事なのは、売りたいプランを載せるのではなく、実際に、継続的に売れているプランをブラッシュアップしながら、露出することです。
月に10本売れるプランが倍になってもプラス10本ですが、月に1000本売れるプランが1割増になればプラス100本です。「売れる商品をより多く売る」がビジネスの鉄則です。
※数字のマジック = “率”に騙されてはいけません!
(「率」より「額」あるいは「量」 ・・・ “前年●●%UP!” より “前年●百万円UP!” が大切です。)
実際の表現として、《大船渡温泉》 の事例のように、「おすすめプラン おすすめNo.1・おすすめNo.2・おすすめNo.3」などとすることで、より消費者に刺さるものと思われます。
※売れ筋宿泊プラン露出事例
以上、T.『魅力抽象(イメージ)』、U.『魅力具体』、V.『宿泊プラン』 については、(ブランド戦略を鑑みなければ)基本的に楽天トラベルカスタマイズページと同じ構成で良いのですが、自社ホームページには、さらに2つの項目を加える費用があります。それはW.『新着情報』 と X.『3つの固定』 です
この2つについて、以下に記します。
W.『新着情報』
自社ホームページに、OTAにはない、旬な情報、リアルタイム情報を盛り込むことは、予約獲得上、極めて重要です。
具体的には、お祭や花火大会などのイベント情報、受験生向け情報、花の開花状況、海やゲレンデのコンディションなどが挙げられます。
それらを「トピックス」「新着情報」として随時更新する、あるいは、FacebookやInstagramで発信している場合は、それらをホームページ上に組込む という手段もあります。前者の場合、いちいちホームページ制作or管理会社にお願いして更新するのではなく、CMSといって、ホテル・旅館側でリアルタイムに更新できる仕組みを取り入れることをオススメします。
※トピックス、SNSで新着情報・旬な情報発信!
X.『3つの固定』
今一度、「大船渡温泉」のホームページをご覧ください。楽天トラベルカスタマイズページとの違いに気付きませんか?
そう、「客室」「料理」「温泉」「アクセス」など、どのページを開いても、【予約検索パネル】と【電話番号】と【メインコンテンツ(メニュー)】 が上部に固定されているのです。
消費者というのは、その人の趣味嗜好、事情(観光かビジネスか?)により、刺さる場面・コンテンツが千差万別です。
食重視の人は料理ページで刺さる可能性があるだろうし、お風呂重視の人は温泉ページで刺さるかもしれません。
各ページで刺さった場合、上部に戻ることなく、すぐにWEB予約、すぐにTEL予約ができる構成にしておくことが予約獲得の上で極めて重要です。消費者が刺さった時が一番の売り時 なわけですから。
また、たとえば客室ページで刺さったとしても、「お風呂はどうなんだろう?」「どんな食事なんだろう?」となる場合も多々あるかと思います。そんな場合も、メインコンテンツ(メニュー)を固定させることで、いちいち上部に戻ることなく、スムーズに見たいページへ移動できることも、離脱を防ぎ、予約獲得を上げるために重要です。
※「予約検索パネル」「電話番号」「メインコンテンツ」を固定して、予約獲得UP!!
次回は、スマートフォンページに何を載せるか? についてお伝えしたいと思います。
なお、これまでのバックナンバーは、
http://www.yadoyadaigaku.com/info/data1/171006-081601.html
をご覧ください。
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“WEB集客とレベニューコントロールのプロ集団”
株式会社 宿援隊 代表取締役社長
株式会社 宿力 取締役東京支社長
石井 太樹
http://yado-riki.com/
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