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【16.12.25】年末年始のご挨拶にかえて
第五期PHM受講生と関係者
ハッピークリスマス!
今年も、残すところあと一週間となりました。
クリスマスが三連休と重なってホテル・旅館の現場は多忙を極めていることと思います。
宿屋大学の一年を振り返って思い起こすと、例年ながら「あっという間に年末になってしまった」という印象ばかりが強いです。1〜3月はPHM講座の準備、地方観光協会主催のホテル旅館マネジメント研修、大学講義の採点、旅館ホテル取材、海外出張。4〜7月は専門学校の講義が始まり、PHMがスタート。夏にはPHM受講生の家庭訪問(? 人事担当者様への報告)、ホテル企業ドキュメント取材執筆、9〜12月は新たなホテル企業のCS研修、そして第五期PHMのクロージング・・・。なんだか、バタバタのうちに一年が終わってしまいます。
ただ、手ごたえも感じています。そのうち大きな手ごたえが二つあります。
ひとつは、PHM(プロフェッショナルホテルマネジャー養成講座)が5回目を数え、かなり成熟してきたということです。今期から意識したのは、実践してもらうことでした。クラスで得たことを現場で実践してもらいそのレポートをしてもらうことです。受講生は事前課題や振り返りレポートの上にさらに負荷がかかり非常にタフな期間を過ごすことになりますが、その結果、ビジネスマンとしての筋力をかなり高めました。意識したもうひとつは、受講生を派遣してくれる企業サイドも巻き込んで受講生の成長を伴走したことです。研修というのは企業やホテルの現場から送られてくるわけですが、研修やビジネススクールのクラスでどんなに感化され熱くなっても現場に行って現場が冷めていればすぐに冷めてしまってせっかくの学びが生かされないということが往々にして起こります。これではなにも変わらない。ですので、企業経営者や人事担当者、現場の上司にも協力してもらい受講生の学びと実践を応援してもらうようにしたのです。これが実に効果的でした。
手ごたえの二つ目は、研修受託事業です。宿屋大学は「宿泊産業に特化したビジネススクール」ですが、ビジネススクールのほかのもう一つの柱として研修受託事業が育ってきたことです。今年は大小合わせて5つの企業・団体のマネジメント研修やCS研修を担当させていただきました。こちらも、単に優秀な講師を派遣して研修をしてもらうのではなく、こちらで「学びと実践」のすべてを設計して実行し、その最初から最後までを見守りながら伴走するという手間暇かけた取り組みが評価されたと自負しています。
宿屋大学の通常の講座運営や大学専門学校での講師業、執筆業などを続けながら新たな事業を展開してきているわけですが、やはりこういうことができるのも、この人が宿屋大学にジョインしてくれたおかげです。
平賀健司。米国大使館公邸のバトラーという職を投げ打って宿屋大学の志に共感して転職してくれました(つまり元上司がキャロライン・ケネディ駐日米国大使で、いまの上司が近藤寛和というわけですが)。講座の企画・運営から取材・執筆、講師まで、私と同じ動きができる、まさに即戦力の優秀人材です。さらには、指示しなくとも仕事を進め、新たな案件を獲得してきてくれるのです。「平賀さんが宿屋大学に入ったのだったら、こんな仕事も頼みたい」といって平賀の人柄や能力を信頼して仕事が回って来るのです。平賀が入ったおかげで、宿屋大学はさらに拡大できています。
2017年も、宿屋大学は「宿泊業のグロービス」というヴィジョンを目指し、量と質でさらにバージョンアップを図っていく所存です。観光業界は未曽有の成長を遂げており、宿屋大学の成長もそういった外的要因も大いに影響していることを理解しつつ、おごらず、偉ぶらず、誠実に、謙虚であり続け、成長し続けたいと思っております。
来年もひとつ、よろしくお願い申し上げます。
追伸 宿屋大学としての年賀状送付を新年は取り止めたいと考えています。一人ひとりに心を込めたメッセージを書きながら送ることがもはやできなくなった年賀状書きに疑問を感じています。「新年に挨拶まわりができない人に書面で挨拶するのが年賀状」の意味であるならば、普段からネットでつながっている方々にはネットでご挨拶させていただこうと考えました。