【14.07.30】ホテルマネジメント雑学ノート(Vol.86)

ウェブマーケを制するホテルは、ビジネスを制する!

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        『ホテル・旅館のウェブマーケティング実践術80』


 このたび、宿屋大学でいつもご講義を担当していただいている(株)コレリィアンドアトラクトの松本慶大氏の書籍編集を担当しました。『ホテル・旅館のウェブマーケティング実践術80』というタイトルで7月31日、オータパブリケイションズから発行されます。

 本書は、ホテル・旅館が取り組むべきウェブマーケティングの戦術・施策を80のチェックリストとともに体系的に伝えているものです。やればすぐに効果が現れるウェブマーケティングの実践テクニックを満載しており、ウェブサイトやウェブマーケティング未整備のホテル・旅館には大変ありがたい必携のバイブル書となるはずです。

 まずは、下記の20のチェックリストを確認してみてください。


宿泊予約を増やす実践テクニック20 選 □ ✓

 
□3秒以内に「泊まりたい」と思わせることができるか
□検索エンジンの結果の表示に、【公式】と明示しているか
□「Fの法則」と「Zの法則」を意識しているか
□メインビジュアルでUSPを表現しているか
□スマートフォン用ウェブサイトを用意しているか
□「旅行目的」と「旅行形態」を意識してフラッギングをしているか
□「限定」という魔法の言葉を使っているか
□リスティング広告に季節性キーワードを出稿しているか
□SEO外部対策、被リンクの購入は行なっていないか
□宿泊プランページが Google 検索結果に表示されるか
□CMSでブログを更新する仕組みがあるか
□自社で更新できるページに、SNSアイコンがついているか
□Google Analytics などのアクセスログ解析を行なう環境があるか
□日付検索モジュールはファーストビュー内に設置してあるか
□リピーター専用ページを設置しているか
□Q&Aページの内容が充実しているか
□自社サイトで予約した人向けに限定サービスを提供しているか
□予約プロセスを確認すためのお客さまアンケートを実施しているか
□マーケットインの発想でプラン造成をしているか
□ペルソナマーケティングで魅力を訴求しているか

 このうち、一つでもやっていない項目があったら、御社の宿泊予約はまだまだ伸びるでしょう。このような内容が本書には80項目紹介されています。


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      3C分析によってVP(独自の強みや魅力)を見出して訴求する


 JTB出身の松本氏は、旅行のスペシャリストであるだけではなく、独学でマーケティングを学び、ネット時代のマーケティングノウハウを駆使して全国のホテル・旅館を支援しています。私の知り合いのホテルも数社お世話になっていますが、「ウェブサイトを作成して納品」で終わりというスタイルではなく、経営者や担当者と一緒になってそのホテルのマーケティング戦略を考え、USP(独自の強み)や魅力を見出し、それを誰に向けて訴求していくか、訴求のためにはどんな写真がいいかをミーティングを重ねながら判断し、優秀なセールスマンと同じ働きをするウェブサイトを作っていくのです。ウェブサイト制作を通して、そのホテルは自身のマーケティング戦略の軸が出来上がるのです。
結果、コレリィアンドアトラクト社は、これまで200社以上のホテル・旅館のコンサルを重ねてきましたが、すべての施設で前年対比アップを実現しているだけではなく、同社自身も膨大なノウハウを構築していっています。

 私自身もほぼ100パーセント、講座やDVDなどの商品をウェブサイトで販売しているのでウェブサイトの有効性や即効性を実感しています。時代はウェブマーケティングであることは明白なのです。
 松本さんが本書で紹介している例を一つ紹介します。

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【メールマーケティングの事例として(78ページ)】
 具体的な事例を紹介しよう。 先日、弊社がコンサルティング契約している旅館から、次のような相談を受けた。
「今月の宿泊予約の数字が悪く、お金をかけずに間際の予約を獲得する方法はないか」
そして、私はこんな提案をした。
「一度ご宿泊いただいたお客さまに、『お得意様限定、 夏の献立試食プラン』 のメールを 打ってください」
 その旅館の担当者は、さっそく「お得意様限定の夏の献立試食プラン」を企画した。ア
ンケートで試食の感想を聞くなど、お客さま参加型の宿泊プランとし、約1万人のメール アドレス(一度以上宿泊されたお客さまでメルマガ配信を許諾されている人)にメールを 送った。すると、その月に、11件の予約獲得に成功した。
 旅館の料理献立に「試食」 という形で参加できることと、「限定」 という選ばれた人ということに反応がとれた成功例である。
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 このようにウェブマーケティングをセオリー通りにきちんと実行していれば、エージェントに頼らずに、自社で集客をすることができるのです。
 今後、松本さんの出版記念セミナーを全国展開する予定です。
 ぜひ、ご参加ください。







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