【14.03.06】本気の人を本気で育成したい

第三回「プロフェッショナルホテルマネジャー養成講座」開講に向けて


 今年6月、三回目となる「プロフェッショナルホテルマネジャー養成講座(通称:PHM)」を開講します。
 ホテル総支配人やプロフェッショナルホテルマネジャーに必要な知識やスキルを体系的に、ホテル業界の内外で活躍する選りすぐりの講師陣から、半年間で学ぶ本講座は、過去2回開催し、好評を博しました。それぞれ30人近くの受講生が集まり、高い満足度も得られました。
 ところが、一部の講師からこう指摘されたのです。
「確かに満足度は高いけれど、我々は本当の意味でのプロフェッショナルホテルマネジャー人材育成ができているのだろうか」
 宿屋大学が定義するプロフェッショナルホテルマネジャーは、CS(顧客満足)、ES(スタッフ満足)、Profit(利益)をバランスよく高めることのできる人材です。現場のホテルオペレーションを理解し、ビジネスや数字にも強く、オーナーや投資家ともわたり合える「筋金入りのホテリエ」です。
 ちょうど一年前、ご指摘を真摯に受け止め、一年間本講座をお休みし、一年をかけて取り組みのスタンスを熟考することにしました。ホテルオーナーやホテル経営者に会ってアドバイスを受け、私自身が大手のビジネススクールに通ってその取り組みを学んだりしました。ご指摘をいただいた講師やパートナーである東京YMCA国際ホテル専門学校の小畑貴裕校長などとも5〜6回のミーティングを重ね、変革案を練りました。


 根本的なこととしてまず理解をシェアしたのが「セミナーと人材育成は別物」ということです。
 宿屋大学が平日の夜に二時間の枠で開講している「宿屋塾」は、セミナーです。必要としている人に必要としている知識やノウハウや情報をコンパクトにまとめて提供するものです。
 一方の「人材育成」は、とてもではありませんがアットランダムに開催するセミナーをチョイスして受講してもらうくらいでは人材育成にはなりません。ここはやはり、体系的な講座構成を組み、強い意志を持った受講生に対して強い意志を持った主催者と講師がタッグを組んで取り組まなければなりません。その関係は講演者とお客さまというものではなく先生と生徒という関係であるべきです。主催者はプロフェッショナルホテルマネジャーへの道のりの伴走者です。
 そして、その関係は講座修了で終わるのではなく、生涯繋がるものであるべきと考えるようになりました。


 第三回「プロフェッショナルホテルマネジャー養成講座」は、このように覚悟を決めて開講いたします。世界に通用するホテリエを目指したい方、ホテリエ道を追求したい方など、ぜひ半年間共に学びましょう。覚悟を持って!

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