【13.08.19】ホテルマネジメント雑学ノート(Vol.68)

北海道宿屋塾 発足

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 北海道に宿屋塾が誕生します。
 ホテル業界歴40年、ホテルモントレやグアムのレオパレスリゾートといったホテルで総支配人を歴任した柳森利宣氏が、地元・北海道に戻り、北海道の観光・ホテル業界の向上を目指して発足しました。
 柳森さんは、私がオータパブリケイションズを退職し、独立・起業する際に心の支えになっていただき、様々なアドバイスやサポートをしてくれた業界の大先輩の一人ですので、(株)宿屋塾および宿屋大学は、柳森さんが塾長になって活動されるこの北海道宿屋塾を、できる限り応援していきたいと思います。
 来週火曜日(27日)には、「北海道宿屋塾 設立記念講演会」が札幌で行われ、私も参加いたします。

【公式ページ】http://www.major7.info/hokkaido-yadoyajuku.html
【フェイスブックページ】https://www.facebook.com/hokkaidoyadoyazyuku

 思い返せば、宿屋塾をスタートしたのは2000年4月でした。
 発足の動機は二つあったように思います。
 当時、各ホテルには「ホテルやホテル業界はこのままでいいのだろうか」と悩む若手ホテルマンが何人かいました。「でも自分一人ではなにもできない」という忸怩たる思いを抱いている。私はどこのホテルにもこのような思いをくすぶらせている若手がいることを知っていましたので、彼らをリンクさせたら一つの大きな力になっていけるかもしれないと考えました。これが一つ目の動機です。
 もう一つは、ホテル業界全般的に社員満足度が低いのではないかと感じたことです。
『ホテル業界就職ガイド』や様々な就職支援イベントで、やる気のある素晴らしい若者と知り合い、「一緒にホテル業界を盛り上げましょう」と、彼らの背中を押す感じでホテル業界に就職してもらったはいいのですが、数年もすると戻ってきて「ホテル業界は、もういいです。違う業界に転職します」と言うのでした。彼らの目は一様に輝きを失っています。これは、彼らが甘いということもありますが、彼らのモチベーションを上げられない業界にもなんかしらの問題があるのではないかと感じたのです。そして、「業界を向上させたいという思いのある人を集めて勉強会をしたらいいのではないか」と考えました。学生向けの接客技術を教えるホテル学校はたくさんありますが、社会人向けのマネジメントを教える学校は見当たらなかったので、まずはそういうマネジメントセミナー、俗っぽく言えば「ホテルビジネスで儲けるノウハウ」を学ぶ講座を作っていこうと決意しました。

 当初は、非営利で、みな手弁当でやっていました。会場も、東京YMCA国際ホテル専門学校の小畑氏(現・校長)が、「お金はいりません。うちを使ってください」と申し出てくれました。
 そんな経緯ですから、いまでも手作り感満載の宿屋大学ですが、もう法人化して4年目になります。今後は、「明日から使える実践ノウハウ」の部分と、「人材育成の部分」を明確に分けて、業界のニーズに応える良質講座を量産していけたらと思っています。

 北海道だけではなく、日本全国に宿屋塾があってもいいと思っています。
 自分のエリアでも宿屋塾の活動をやっていきたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ連絡ください。一緒にホテル・旅館業界を盛り上げていけたらと思います。


 



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