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【12.03.21】ホテルマネジメント雑学ノート(Vol.32)
「要するに儲かってないんだよね」
宿屋大学が目指すプロフェッショナルホテルマネジャー
日本のホテル業界には、数多くの問題が山積しています。
薄給の問題、人件費削減による劣悪な労働環境、それによる主力社員の離職、低い社員満足度……、すべてのホテルがそうではありませんが、多くのホテルにおいてこのような問題を抱えています。
問題の本質を考えていくと、要するに「儲かっていない」ことが原因であることが分かります。儲かっていないから、ホテルパーソンの給与や待遇が悪く、社員満足が低い。給与が安く満足度が低いから優秀で転職できる人材から離職して他産業に行ってしまう。企業や業界に優秀な人材が蓄積されず、育てる人も少ないために、人が育たない。最近では、ホテル業界志望の学生も減っています。こうした「負のスパイラル」に陥っているのが日本のホテル業界の現状です。
よって、問題解決方法は、健全な経営をすることによって適正な利益を残せ、社員が満足するようになることです。要するに儲かるビジネスをすることです。適正な利益を残すホテルマネジメントをするにはどうしたらいいか。構造的な問題もありますが、私は「優れたプロフェッショナルホテルマネジャー」の存在が問題解決につながると信じています。
私が考える「優れたプロフェッショナルホテルマネジャーの10つの要件」は次の通りです。私が知っているハイパフォーマーGMに共通するポイントです。
@利益を残せるマネジメントができる
Aスタッフを愛し、職場環境を整えることができる
(スタッフが最大限のパフォーマンスを上げられる環境づくりができる)
Bイノベーションを促進させられる
(末端のスタッフに対する「おまえは、そんなことを考えていないで、黙って身体
動かせばいいんだ!」という発言をホテルからなくす)
Cバランスのとれた経験や知識を持っている
(宿泊だけに詳しかったり、営業だけが得意だったりではなく、総じて理解してい
る。ジェネラル・マネジャーとはそういう意味ですから)
D私利私欲を排除して組織の向上だけを目指せる
Eはっきりと決断ができ、組織が向かうべき方向性を全社で共有することができる
F現場主義であること(スタッフやお客さまの状態をつねにチェックしている)
Gオーナーリレーションができる(オーナーは、GMのお客さまの一人である)
H観察眼を持つ、マメなサービスマンである
I図太い神経を、細かく分けて使える(度胸と繊細な心を兼ね備えている)
ご覧の通り、半分以上が人間としての度量というベースです。知識やスキルというのはその人間としてのベースというOSの上で機能するアプリケーションだと思っています。
こんな要件を満たすプロフェッショナルホテルマネジャーを量産したいというのが宿屋大学の思いであり活動です。その集大成が、 「プロフェッショナルホテルマネジャー養成講座」です。
本日、この講座の「説明会&体験クラス」を開催します。
たくさんの方にお集まりいただきますが、参加できない方のためにUSTREAMでもオンエア・録画しますので、よろしければぜひともご視聴ください。
http://ustre.am/ILka
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