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【11.05.07】ホテルマネジメント雑学ノート(Vol.10)
斬新さあふれるW Retreat & Spa Bali-Seminyak
先日、3月1日にオープンしたばかりのW Retreat & Spa Bali-Seminyakを取材してきました。
場所は空港から車で25分、サーファーのメッカであるクタ地区からほど近い振興エリア「スミニャク」。バリで今流行りの小ぢんまりとしたヴィラタイプかと思いきやさにあらず。7・8ヘクタールという大きな敷地に、158室あるホテル棟、79のプライベートヴィラ、5つのダイニングレストラン、スパ、バンケットホール、プールなどを有する大きなリゾートでした。
ターゲット顧客は「TREND SETTERS(流行を作り出す、最先端にいる人々)」。そのキーワードは4つ。@JETSETTER(例えばミュージシャン)、ABUSINESS TRAVELER(例えばバイヤー)、BPlus1(例えば伝統的なカップルや、新しい形のカップル等)、Cローカル(例えばその土地のナイトクラブで知られているような情報通な人々)。
Wというブランドが誕生した1998年ころは、ターゲットを「Xゼネレーション」(30代から40代前半までの世代で、仕事も遊びもバリバリ楽しむ感性の高い層)としていましたが、10年以上たって、ずいぶんと進化していました。
詳細は、「HOTERES」や「ホテフリ」に書いたので、ここでは、斬新ポイントを写真と文章で紹介します。
デザインのコンセプトには、バリの伝統や個性を取り入れているのですが、それらを現代風にアレンジしています。いろんなモチーフをディテールの中に生かしています。 例えば、バリと言えばライステラス(棚田)が有名ですが、客室のモチーフはこのライステラス。ベッドカバーには蓮の葉が刺しゅうされ、バスタブの横には親子の蛙のおもちゃが添えられています。
ゲストが連泊する際に、環境を考えてシーツを変えなくてもいいですという意思表示をしたいとき、このボードをベッドに置いておきます。
バスタブの物置は、なんとオールでした
ロビーの巨大な壁には、一面風鈴が埋め込まれていました。しかも、すべて違うものが
客室のルームナンバーは、巨大な携帯ストラップのよう
メインプールには、無印良品のビーズクッションのような大きなクッションがころころ転がっていました。色も、黄色や紫といった刺激的な色でした
ファイヤーレストランのレセプション。100種類のマグが置いてあり、ゲストは好みの一つをチョイスして使うことができる
朝食はブッフェスタイルでしたが、スタッフが各テーブルを回り、飲茶のように、できたてのパンや料理を配っていました
レストラン「スターフィッシュブルー」の半個室席。魚を捕る伝統的な罠を模した形のドームになっています
SPAのレセプションに置いてあった小石。“WISHING STONE”と呼んでいるそうです。5種類ほどの言葉が書かれたこの石が、器にたくさん入っていて、目を閉じて一つつかんでもらって、その小石を”MAKE A WISH“といいながらSPAの前にある池へ投げ入れるという使い方をするそうです
プールサイドのクッションの一つ
やっぱり、ホテルで新しいアイデアやライフスタイルの提案に出合うとわくわくするものですね。貴ホテルでも使えそうなアイデアがありましたら、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。