第8期MVP賞受賞者インタビュー

第八回「プロフェッショナルホテルマネジャー養成講座」MVP賞、(株)プリンスホテルの河内勇人氏が受賞

2019年4月20日~12月14 日の、約8カ月間に開催された宿屋大学主催、第八回「プロフェッショナルホテルマネジャー養成講座」(以下、PHM講座)のMVP賞に、株式会社プリンスホテルの河内勇人氏が選ばれた。本賞は、同講座の最終プレゼンテーション会において、「講義内容をフル活用して、経営者に向けた経営改善計画」を受講生全員が発表し、そのプレゼンテーションの内容、受講態度、成長度、クラスメイトからの評価などを審査員が点数化し、その合計得点で決められる。この度、最高得点を獲得し、MVP賞を受賞した河内氏をインタビューした。
●取材・執筆/近藤寛和

Mobirise

高くなった視座から眺める目指す山頂は、
以前よりずっと明瞭になった。

Q PHM講座の修了、本当にお疲れ様でした。そして、MVP賞受賞おめでとうございます。まずは、今のお気持ちをお聞かせください。

ありがとうございます。一言で言うと「達成感」を味わっています。正直、最初はきつかったですね。部署異動して間もなくだったことや、新入社員のメンターという責務も加わったタイミングでしたので、タイムマネジメントに苦慮しました。しかし、PHMの学び、特に後半にあるカネ系講座は、今後の自分にとって不可欠な知識だと思っていたので、とにかく「走り切る」ということを最低限の目標としていました。ですので、最後までやり切ったことがまずは良かったです。ただし、自分の理解不足のところもありますし、アウトプットができていないという歯がゆさもありますので、8カ月間の学びを今後はしっかり実践に移して、アウトプットしていきたいですね。



Q PHM講座を受講しようと考えたきっかけは。

直属の上司がPHM講座の三期生であったこと、また、受講と同じタイミングで事業戦略室に部署異動がありまして受講を勧められたのがきっかけです。PHM講座の内容を拝見してホテリエとして必要な要素が網羅されていると感じ、「ぜひ、受けさせてもらいたい」と手を挙げました。

Q PHM講座は、海外留学などでキャリアをストップせずに働きながら“筋金入りのホテリエ” に必要なことを体得していただくために、実は大変大きな負荷を意識的にかけています。8カ月間、河内さんの学びを伴走してきましたが、事前課題、事後課題、振り返りレポートなど、一切手を抜かずにやり遂げられました。仕事との両立で工夫されたことは。

まず、PHMの受講は「業務時間外での活動」になるので、どんなに講義の課題(宿題)が多くても、業務時間中にすることは許されていませんでした。ですので、私は朝の時間帯を利用しました。自宅やカフェ、職場などで業務開始前までの2時間ほどを充てました。「時間を確保して必ずやる」ということを徹底させました。その代わり「夜はやらない」と決めておりました。また、週末に関しては、PHMがない週末は土日のどちらかをPHMの学び(予習・復習)に充てました。PHMがある土曜日の翌日の日曜日は、振り返りレポートをしっかりやったうえで、思い切り遊びました。このようなタイムスケジュールを自分で決めて、メリハリを設けて取り組んだことが走り切れたポイントだったと思います。

Q PHMを受講する前と今で、自分はどう変わりましたか。

まずは、物事の考え方が変わりました。それまでは、とりあえず目の前の課題に対してすぐに解決策を出してしまう癖がありました。PHMのロジカルシンキングの講座を聴いた後は、すぐに打ち手を見出すのではなく、まずは一度足を止めて「考えるべき問いはなにか」を考えるようになりました。頭の中には学んだ「What-Where-Why-How」のフレームが常にあります。また、柴田励司先生に教わった「LILI」(まずは部下の意見に耳を傾けるというコミュニケーション)も常に意識しています。この二つのスタンスはビジネスマンとしての私が一生忘れずに持ち続けたい財産です。
夏休み前までのいくつかの講座で「ヒト系(人材マネジメント)講座」がありましたが、幸運だったのは、同時進行で新入社員のメンターという仕事をしていたことです。テイラー先生に学んだ「状況別リーダーシップ(部下の個性によってアプローチを変える手法)」など、新しく知ったスキルをすぐに生かせ、理論と実践を繰り返すことができました。
また、財務諸表の見方が大きく変わったことは私にとってものすごい価値です。「この決算報告書を見て株主はどこをチェックするのだろうか」といったことを考えている自分がいて驚きました。投資家目線、つまり、自分の視点が高まったのだと思います。
後半の不動産開発やオーナーリレーションズ、アセットマネジメントという講座も、今後の弊社の経営戦略(MC、FC展開の加速など)を考えたら、とても大事なナレッジですので、ありがたかったです。もし、ここで学んだ知識が生かせるフィールドに行けるのであれば、積極的にチャレンジしていきたいと思います。
浅生先生がおっしゃる視座は、自然とですが、間違いなく高まりましたね。以前は、漠然と「ホテルのGMになりたいなあ」というぼやけた目標しかなかったのですが、今は、目指す到達点とそこまでのロードマップが、よりクリアになった気がします。30代のうちに宿泊特化型ホテルの支配人を経験してから徐々にフルサービス型ホテルの総支配人に、そしてそれ以上の責任を担う仕事へと、自分の能力ややりたいことと、会社が求めていることの両方を見つめながらキャリアをデザインしていけたらと思っています。




最後に、受講を検討している人にアドバイスをお願いします。

まず申し上げたいのは、「きついですよ」ということです。PHM受講経験者である上司から事前に脅されていたのですが、実際にやってみると事前課題、グループワーク中心の当日のセッション、その後の振り返りレポートと事後課題という流れが17回続き、通常業務と並行してこなしていくということで、非常にハードな8カ月間となりました。自身のタイムマネジメントのスキルアップの機会になりました。もちろん、新たな学びや、その実践によって自分やチームが変わっていくのを見るのはとてもワクワクする経験でしたし、なにより、生涯続く仲間が全国にできたことはホテリエとしての大きな財産だと思っています。
挑戦する気持ちがあるのであれば、ぜひチャレンジすべきです。PHMをやり切るためには、もちろん上司や同僚の協力や理解も必要ですが、100%環境が整うタイミングはいつになっても来ないでしょうから、早いうちに覚悟を決めて飛び込むことをお勧めします。



Address

〒169-0051
東京都新宿区西早稲田2-18-12(東京YMCA国際ホテル専門学校内)

TEL:050-5306-2953