クラスメイトからも多くを学べた
Q 荒木さんは8カ月間、モチベーションがなえることなく、ずっと本気で臨まれていました。有志の勉強会も毎回主催してくれました。その向上心の源泉はなんだったのでしょうか?
つねに、自分はまだまだだって思っていました。講師や事務局のみなさんから、愛のあるダメ出しをもらっていましたし、部下や後輩へ貢献するにも、まだまだ実力が足りないと感じていたからだと思います。講師の柴田励司氏から「荒木さんは情でしか判断しない。理と情のバランスを持ちなさい」と言われた一言は、自分はまだまだだと痛感した一言でした。その都度、「もっと頑張らないと」と思って・・・。
また、クラスの皆さんも、忙しい中、真剣に受講されているのを見て、シンドイのは自分だけじゃない。同じ志を持つ仲間がこんなにいて、みんな頑張っているんだって思えたのも、モチベーションを継続できた理由の一つですね。
Q チームプロジェクト(受講生4~5人でチームをつくり、課題に臨むプロジェクト)はいかがでしたか?
チームのみなさんから学べたことは非常に大きかったです。DAY16で発表する際、前のチームの発表で駄目出しされていた部分(リノベーション工事費の算出の甘さ)が、私たちのチームの私が担当しているパートにも欠けていた部分だったために正直私は動揺してしまったのですが、その動揺を悟ったチームメイトが「荒木さん、ぶれなくて大丈夫だから」と言ってくれたんです。チームメンバーの心の中まで見抜いて励ましてくれる心遣いには感動しましたし、ホテルマネジャーとして必要なことだと痛感し、いまでは私も仕事で意識しています。ほかにも、普段は寡黙なのに必要に応じてズバッと本質を突くような発言をしてくる方などもいて、チームメイトからも多くを学びました。
これが、講師から聴く一方の講座でしたらこうはなっていないです。議論をしたり、クラスメイトの意見を聴いたり、自分で考えたり、それをアウトプット(発言やレポート提出)したりを繰り返すことで、成長できたと思います。さらには、クラスメイトが働くホテルを見学させてもらったことも大きいです。そこでの取り組みを参考にして弊ホテルでも採用した取り組みもありました。