【宿屋塾】@zoom
「社員が辞めずに生き生き働くホテル経営 ~ なぜベルナティオは、超人気ホテル企業になったのか?」
講師:(株)当間高原リゾート ベルナティオ/
上席執行役員 統括総支配人 兼 事業統括室室長
佐野 智之 氏
ホテル業界は空前の人材不足です。コロナ禍で就労者が15%減ったこと、現場オペレーションが荒れてしまって劣悪な環境になってしまったこと、人材を多く必要とするラグジュアリーホテルが続々と誕生し続けていることなどが原因です。その上に、今秋から予測されるインバウンド需要や国内旅行需要の快復によって益々人は必要になってくるのに、父兄や進路指導の先生の反対などの理由により、ホテル専門学校などに入学を希望する高校生は減り、宿泊業界を希望する学生も減っているのです。今以上に、「人が足りない」という状況になることは明白です。私は常々、「輸血より、まずは止血に取り組んでください。この業界に、もう輸血する血は残っていないのですから」と、辛辣な発言をしていますが、特段大袈裟な言い方でもないと思っています。
そんな厳しい環境の宿泊業界にあって、新潟県十日町にあるリゾートホテル「ベルナティオ」は、離職率がたったの5%です。業界平均よりはるかに低い。人材不足の悩みはほぼない。しかも、口コミスコアは、どのチャネルでも「4.6」以上。稼働率も77%と好業績です。コロナ禍では商品力、価値向上を更に磨きあげ、稼働率は7割弱になったものの、口コミ評価を上げつつ、ADRを2年間で6000円以上UPし、開業以来最高室料を更新。ウエディングはコロナ禍の昨年開業以来初100組達成、今年も9月で100組の予約を獲得し、昨年を更新中。
なぜ、このような好業績を残し続けられているか。それは、スタッフが辞めないからです。それどころか、スタッフの皆さんは、生き生きと、笑顔で働き、夢中になっておもてなしをされている。宿泊させていただいた際、10人程のスタッフに、「お仕事、楽しいですか?」と質問したところ、全員が「はい!楽しいです」と笑顔で即答されました。
ベルナティオには、幸せの空気が充満しているのを感じます。その理由のひとつは、「お互いを尊重・尊敬して、高め合う精神」を全員が大切にしているということです。みんながみんなを思い遣りながら一緒に働いている空気の中で、自然と自分も「してあげたい」という気持ちが醸成され、「仕事だから仕方なく」ではなく、自ら「やりたい」という気持ちでお客さまに接する。スタッフは、思う存分お客さまに寄り添った接客をする。当然、喜ばれたり、感謝されたり、感激されたりする。それが仕事の遣り甲斐になっている。
今回の宿屋塾は、こんな素晴らしいホテルの職場を創り上げた佐野 智之氏に、そのプロセスや取り組み、ホテル経営の哲学、人材育成の仕組みなどをお教えいただこうと思います。
【こんな内容です】
●CSクレイジーバンド代表 山田修司氏の前説
●繁盛ホテルに成長したプロセス(ご苦労や障壁をどう乗り越えてきたのか)
●スタッフやマネジメントの意識改革
●心のマルチタスクとは
●非効率なことのなかに、実は利益の源泉がある
●人財確保や離職軽減は、マネジメント次第
●バックヤードこそ真実
●新入社員は総支配人直下で一年間指導するわけ
●「やり方」のまえに「在り方」のベースを築く
●同僚の行動に感謝を伝えるベルカード
●愛情の連鎖
●そのほか
【こんな人におススメです!】
●離職や人材難という課題を抱えるホテル・旅館の経営者
●離職や人材難という課題を抱えるホテル・旅館の人事担当者
●離職や人材難という課題を抱えるホテル・旅館のマネジャー
●ホテル・旅館業界に携わるすべての方
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