【オンライン宿屋塾】@ZOOM
「ITを使いこなす人の旅のスタイルと宿の在り方~観光・宿泊業におけるDXの波に乗り遅れるな!」
講師:(株)オーエイチ 高橋 英知氏
先日、ワーケーションと称して奥飛騨にステイしました。
奥飛騨は、施設の老朽化と人手不足という問題があります。
私が泊まった宿「旅荘つゆくさ」は、無人旅館(正確に言うと「セルフオペレーションの宿」)でした。
https://www.tuyukusa-hirayu.com/
どのようなオペレーションをしているか・・・。
まず、ホームページから予約し、クレジット決済します。すると宿からメールが届きます。
内容は、チェックインや滞在の案内と「PINコード(解錠キー)」、そして、チェックイン方法を紹介した動画でした。宿に到着すると、玄関で手の消毒、検温をして、住所氏名記入して紙をボックスに投函。自分で靴を下駄箱に入れ、客室の前に行って、事前に送られてきたPINコード(解錠キー)を入力すると入室できます。ラウンジには無料のコーヒー、冷蔵庫には菓子パンが入っていて、自由にいただくことができます。お風呂は内湯と露天風呂の両方があって、貸切で使えます。鍵がかかっていれば誰かが入っていると分かるようになっています。
二泊して1万円ほどでした。手作り感満載ですが、しっかりと機能しています。老朽化と人手不足という課題をITで見事に解決しています。電気自動車もレンタルでき、こちらも無人でオペレーションされていて、一日(8時間)3000円で使えます。まさにポストコロナの観光業・宿泊業のあるべき一つのカタチ、DXした観光の在り方だと実感しました。
こんな仕組みを「奥飛騨温泉郷観光協会」と共に行なっているのが、(株)オーエイチです。
オーエイチの高橋代表も、奥飛騨にある古民家をリノベーションし、「ワーケーションスタンド Corritrip &WORK 奥飛騨 萬葉館」を設立されました。オーエイチのサテライトオフィスにもなっています。
高橋代表に、ワーケーション施設を造ったきっかけを訊いたところ、こう教えてくれました。
「観光って、非常に不安定な産業じゃないですか。天災や紛争、感染禍などですぐに需要が縮む。この不安定さをなくすには、観光をもっと日常に引き寄せないといけない。つまり、その境目をなくせばいいと思ったんです。
日常の中で観光し、観光しながら日常生活や仕事ができる環境をつくることで、不安定さを軽減できるのではないかと・・・。で、だったら自分がまずやってみようと」
コロナ感染禍とテクノロジーの進化によって、旅のスタイル、観光・宿泊の在り方がガラッと変わります。
DXとは、たんなるIT利活用による改善改良ではなく、「デジタルによって、形を変える」という意味です。
あらゆる業界でDXが叫ばれ、DXの波に乗り遅れるなという号令が発せられています。観光が変わるのも当然です。
今回の宿屋塾は、旅と観光とITのスペシャリストである、オーエイチの高橋 英知代表に、これからの観光の在り方をお聞きします。
【こんな内容です】
●観光業におけるIT化/ITを活用したセルフオペレーションとは
●ITを使いこなす人(=デジタルネイティブ)をターゲットにした旅や宿泊のカタチとは
●実践者が語る「これが本当のワーケーション!!」/ITが観光と日常の境目をなくす
【こんな人におススメです!】
●ホテル・旅館経営者
●ホテル・旅館のマーケティング担当者
●観光事業者
●ポストコロナの新時代、観光はどうなるのか、どうあるべきかを考えたい人
●観光業、宿泊業で生きていきたい若手業界人や学生 |