緊急企画【宿屋塾】＠ZOOM
「惚れるホテルの創り方　～“世界観”で選ばれるD2Cマーケティング」

　講師：L&G GLOBAL BUISNESS, Inc.代表
/ ホテルプロデューサー　龍崎翔子氏

コロナ禍で、最も思考し、最も情報発信し、最も行動・イノベーションを起こしたホテル経営者が龍崎翔子氏だと感じています。未来に泊まれる宿泊券やホテルシェルターなど、既存の枠組みでは出てこないアイデアをスピード感を持って推し進めています。「世界や社会のあり方がスクラップ＆ビルドしていくであろういまこそ、新しいアイデアやサービスを創るとき」と世間や仲間を鼓舞しながら行動し、ホテル業界人を驚かせています。

今回の感染禍によって世界が変わります。観光や出張の需要や、ホテルや旅館の社会的存在意義（使われ方）も大きく変化するでしょう。そんなタイミングにおいては、一旦既成概念を外して、大げさに言えば、「ホテルの概念や定義を変えていく」思考をしていかないと、大きく縮んだ宿泊需要を補う発想はできません。

そう思ったとき、「龍崎翔子氏に宿屋塾でご講演いただくことで、業界人に元気と希望を取り戻してもらえたら」と考えました。

龍崎氏は、2015年に富良野のペンションを受け継いだことを皮切りに（当時東大在学中だったことがメディアで話題になりました）、ブティックホテルブランド『HOTEL SHE,』を国内で展開。「地域の空気感と最新トレンドを織り込んだ独自の世界観を放つホテル」はSNSを中心に幅広い世代の支持を集めました。経営を引き継いだ湯河原の温泉旅館では、抜群の商品企画力で設備投資ゼロにもかかわらず直接予約率80%を達成。D2C（Direct to customer）マーケティングの成果として、多くの「指名買い」顧客に支持されるホテルづくりを実現しました。独特の世界観に“惚れ”て、ゲストが集まり、リピートするのです。ホテルは、「ゲストに選ばれている」ようで、実は「ホテルが（同じセンスや空気感が好きな）ゲストを選んでいる」のです。ホテルとゲストとこの関係性は最強です。

龍崎氏は次のように語ります。

「ホテルが生き残るには、OTAにリストアップされて価格競争に巻き込まれることから脱却し、独自の価値をSNSやメディアを活用して広く伝え、強い意思を持って『指名買い』してくれる顧客を育てる『D2Cマーケティング』に転換していくことが非常に重要です。世界観に共感してくれたゲストがSNSに投稿したいと思わせるシーンやストーリーや体験を設計し、掲載を促していくUGC（User Generated Contents）によるマーケティング戦略は、小規模ホテルや独立系ホテルが、チェーンホテルや大手ホテル企業に対抗できる優れたマーケティング手法です」

今回の宿屋塾は、ホテル業界に現れた気鋭のホテル経営者である龍崎翔子氏から、デジタル時代のホテルマーケティングと、次代のホテルの在り方をご案内いただこうと思います。

【こんな内容です】

●「ホテルプロデューサー龍崎翔子氏の道程」
　10～18歳　ホテル起業のきっかけ、大学選びの基準
　2015年　　L&G GLOBAL BUSINESS, Inc. 創業
　　　　　　petit-hotel #MELON富良野 オープン
　2016年　　HOTEL SHE, KYOTO オープン
　2017年　　ホテル雲井プロジェクト開始
　　　　　　HOTEL SHE, OSAKA オープン
　　　　　　THE RYOKAN TOKYOプロジェクト開始
　2020年　　コロナショック下での取り組み
●「メディアとしてのホテル」考
●今後のホテル市場動向
●D2Cマーケティングとは何か
●UGCとは何か、なぜ重要か
●独立系ホテルの生存戦略
●Q&A

【こんな人におススメです！】

●CHILLNNへの加盟に興味のあるホテル経営者
●小が大に対抗できるホテルマーケティングを知りたい人
●同じ価値観やセンスでお客様とつながりたいホテル経営者、マーケティング担当者
●これからの生存戦略を考えている全ての宿泊施設関係者
●ホテル・旅館業界で生きていきたい若手業界人や学生