宿屋塾
「ユニバーサルサービス入門講座~思いやりの行動を正しく実践するための接客マナー~」
講師:株式会社ミライロ
代表取締役社長 垣内俊哉氏
障がい者の方が言うには、日本人は二種類の対応をするそうです。
無関心と過干渉です。
障がい者を見ても見ぬふりをする無関心な人。そして、障がい者が求めてもいないのに世話を焼く人(ときに誤ったマナーで接してしまう)です。
どちらも、障がいを持った方にはあまりありがたくない接し方です。
そして、どちらも正しい知識を持っていれば、障がい者の方に喜ばれる接し方や接客ができるはずです。つまり、「知識のあるなし」という簡単な問題です。
ホテルや旅館で働く方々なら、現場や街で困っている障がい者を見かけ、「なんとかサポートして差し上げたいけど、どう声を掛ければいいのか、どうやればいいのかが分からないから結局なにもお手伝いできなかった」という経験をお持ちではないでしょうか?
今回の宿屋塾は、そんな経験を二度としないためのノウハウをお伝えします。
これさえ知れば、「知らないからなにもできない」から、知識を得ることで「一歩踏み出せる勇気と行動力」を得られます。
講師は、株式会社ミライロの代表取締役社長である垣内俊哉氏。
ご自身も車いす生活を送る垣内氏は、人の何倍もの苦労や努力の経験から、「バリアをバリュー(価値)にする」というビジョンで起業され、いま注目を集めている若き実業家です。その熱い講演は、聴く人の心をとらえて離さず、感動を呼びます。
「ぜひ、宿屋塾で呼んでください」という熱い声を宿屋塾の常連さんからいただき、今回実現しました。
思いやりの行動を正しく実践する社会を、ホスピタリティ産業から創っていきたい。
そんな思いで開講します。
●講師の垣内俊哉氏より
「いま、日本のサービス業に求められるUD視点」
ユニバーサルデザインは、新たなマーケットを獲得する手がかりです。
今、日本は超高齢化社会を迎え、高齢者の人口は3000万人以上です。障害のある方が800万人以上、ベビーカーを利用する3歳児未満の子どもは315人以上です。これら全ての方を合計すれば全人口の三分の一にも及びます。
またご家族、ご友人、恋人がいることを考えると、ありとあらゆる方がユニバーサルデザインを求めています。
この社会において求められるサービス・店舗を実現するためには、ハード(環境・設備)とソフト(サービス)の両軸のユニバーサルデザインが必要不可欠です。しかし、ただお金をかけて、既存のものに倣えば良いというわけではありません。
障害のある当事者の視点から、本当に必要とされる姿勢と取組みをお話します。
ユニバーサルマナーという実践的な接客の手法についてもご紹介します。
【こんな内容です】
●バリアフリーとユニバーサルデザインの違い
●今、なぜサービス業でUDが必要なのか
●国内におけるUDのマーケット規模と経済性
●日本のおしい!現状と、抜け出し方
●高齢者・障害者のお客様に選ばれるためのUD
●ユニバーサルマナーという考え方と実践手法
●チャンスを活かした成功事例 ~ホテル、冠婚葬祭、レジャーの現場から
【こんな人におススメです!】
●思いやりの行動を正しく実践するためのマナーを知りたい人
●ホテル・旅館・飲食店の人事研修担当者
●サービスの品質向上を目指すホスピタリティ企業やその経営者
●新たなマーケットとしてユニバーサルデザインを付加価値にしたい企業やそのマーケティング担当者
●ハードはいじれないけれど、スタッフのハートをユニバーサルデザイン化したいと考えるホスピタリティ企業の方
●サービス業を志望する、または学んでいる学生
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