宿屋塾
「どうしたら生え抜きホテリエが総支配人になれるのか~プロフェッショナルホテルマネジャーのキャリアデザイン」
講師:野尻湖ホテル エルボスコ 総支配人 坂下雅行氏
新年初のブログ「ホテルマネジメント雑学ノート」でも書きましたが、私(近藤)の原点は、1996年に出版した『ホテル業界就職ガイド』です。本書は先月出版した2015年版が19冊目になります。その間、私は仲間とともに毎年、ホテル志望学生の就職活動を応援し「一緒にホテル業界を盛り上げましょう」と、彼ら彼女らの背中を押してきました。そうやってホテル業界に入った方は数千人にも上ります。オータパブリケイションズ時代のホテリエ事業部でも、現在の宿屋大学でも、仕事の軸は変わりません。「ホテル業界人の応援」です。そして、ミッションは「筋金入りのホテリエ(プロフェッショナルホテルマネジャー)の育成」です。
くどいようですが、日本のホテルスタッフのレベルは世界から高く評価されています。しかし、その高品質なサービスを利益に変えていくマネジメントができていないのが現状です。そのためには、もっともっとプロフェッショナルホテルマネジャーが必要です。
ところが、日本のホテル業界は構造上、プロフェッショナルホテルマネジャーを育成しづらい環境になっています(ここでは長くなるので省略します)。プロフェッショナルホテルマネジャーがたくさん生まれるために、業界や企業サイドができることには二つの方法があると思っています。
一つは、ホテル企業がプロフェッショナルホテルマネジャーを育成する仕組みを持つことです。ヒルトンなどが行なっているファストトラック(選抜育成)を整備することです。
そして、もう一つが、日本発のプロのホテルマネジメント会社がもっともっと誕生することです。ホテルや旅館のオーナーや投資家が「ぜひ、あそこにうちのマネジメントを託したい」と思ってもらえるホテルマネジメントのプロフェッショナル集団がもっと必要です。
今回、ご登壇いただく野尻湖ホテル エルボスコの坂下雅行総支配人は、ホテル日航東京からキャリアをスタートし、コンラッドを経て(株)アゴーラホスピタリティーズに転職、そして、昨年、現在国内に8つのプロパティを持つ同社が、初めてマネジメントを手掛けた野尻湖ホテルエルボスコの総支配人に若干36歳でなられました。
坂下氏は、そして坂下氏のキャリアは、私が思い描く理想的な「生え抜きホテリエのあり方」です。もちろんサービスの職人を目指すことも、海外で語学力や経験を積むことも、コンサルタントになることも、みな素晴らしい道ですが、坂下氏のようなキャリアプロセス、つまり、大手ホテル企業でのホテリエのベースを育んだあとに、プロフェッショナルなホテルマネジメント会社で筋金入りのホテリエ(CS・ES・プロフィットの実現)になっていくキャリアは、私が20年間背中を押してきた方々にとって一つの理想形だと思います。坂下氏のような道に進みたいと思う方がたくさん誕生してほしいと考えています。それが、日本のホテル業界が成熟するために必要なことだと思っています。
今回の宿屋塾は、プロフェッショナルホテルマネジメント集団であるアゴリアンズ(株式会社アゴーラ・ホスピタリティーズのホテリエ)の坂下氏に、生え抜きホテリエがプロフェッショナルホテルマネジャーになるためのキャリアプロセスや、必要な知識・スキル・経験などをお聞きしたいと思います。
あなたのキャリア形成を深く考え、将来のヴィジョンを明確にする絶好の機会です。
ぜひ、ご参加ください。
【こんな内容です】
●坂下氏のこれまでの道程(やってきたこと、考えてきたこと)
●ホテリエとしてのキャリアデベロップメント
●プロフェッショナルホテルマネジャーに必要なスキルや経験、知識とは
●どのように身に付けて行けばいいのか?
【こんな人におススメです!】
●プロフェッショナルホテルマネジャー、ホテル経営者を目指す人
●ホテリエとしての自分のキャリアを深く考えてみたい人
●日本のホテル・旅館の今後の在り方を深く考えてみたい人
●そのほか、ホテル業界で生涯やっていきたい人どなたでも
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