宿屋塾
「ホテル・旅館のためのハラル入門講座~イスラムのお客様対応のために必要な基礎知識」
講師:一般社団法人 ハラル・ジャパン協会
代表理事 佐久間 朋宏氏
ハラール(HALAL)とは、イスラムの教えで許された、「健全な商品や活動」のことの全般を意味します。 ハラールの反対は「ノン・ハラール」あるいは 「ハラム」と呼ばれ、これらイスラム教徒にとっては有害な物、中毒性のある物を意味しています。従ってイスラム教徒は、ハラール品であると正式に認められるもの以外の食べ物、 飲み物などは避けなければ基本的になりません。ハラールとは、こうした安全な生活を示すためのガイドラインであり、イスラム教徒にとっては無くてはならない規準でありライフスタイルなのです。
2012年のマレーシアからの訪日客数は約13万人、ビジット・ジャパン事業を開始した2003年に比べて倍増。インドネシアは約10万2千人で約1.5倍になっています。これは、両国の中間層と富裕層の増加、一般短期滞在数次査証(ビザ)の発給開始、LCCの普及などが起因しています。この両国以外にも、今後、2020年の東京オリンピックに向けて日本を訪れるイスラム教の方々は増え続けると予想されています。東京オリンピックまでの7年間は官民問わず、対策をしていき、ホテル・旅館にとっては、チャンス到来なのです。
ただし上記のような戒律のあるイスラム教徒が宿泊できる宿泊施設には、「ハラル対応」が求められます。そして、日本にはまだまだハラル対応しているホテルや旅館は少なく、需要を満たすに至っていないのが現状です。逆を言えば、ハラル対応を早くしたところから、マーケットを先行して獲得することがいまはできます。
基本的には、「ハラルで許されている食材及びメニュー開発」、「メッカの方向を示す方位表やマット」などの用意が必要ですが、まずは、イスラム教やハラルを正しく理解することが大切です。まずは経営判断の為の正しい材料をまずは学習することが重要になります。(必ずしもハラル認証が必要とは限りません。それ以前に正しい知識を持って対応しているかが大事です)
今回の宿屋塾では、ハラルビジネス導入と教育のスペシャリストである一般社団法人ハラル・ジャパン協会の佐久間代表理事に、ホテル・旅館が知っておくべきハラルの入門知識をご紹介いただきます。
【こんな内容です】
●ハラル(ハラール)とは?
●基礎知識&マナー
●メニュー
●接客の留意点
●用意すべき設備
●ハラルマーケットのマーケティングのコツ
【こんな人におススメです!】
●最近、イスラム圏からのお客さまが増えたと感じているホテルの方
●今後増えるであろうハラルマーケットを取り込みたいと考えている人
●イスラム教徒の方の価値観を理解したい人
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