宿屋塾
「ホテルはアイデア一つで、劇的に変身できる!~ホテルをもっともっと面白い場所に変える9つの発想法」
講師:流行仕掛け研究所 代表 島田 始氏
「ホテルだってビジネスなんだから利益を残していかねばならない」
過去10年くらいの間、ホテル業界人に求められることがサービス力やオペレーション力からビジネス力にシフトし、上記のセリフがいろんなところで叫ばれるようになりました。
利益を残すためには二つの方法があります。
一つは売り上げを伸ばすこと。もう一つは経費を下げることです。
手っ取り早いのは後者です。だから、多くのホテルでは人を削り、原価を削り合理主義にシフトしています。
前者の売り上げアップというのは一朝一夕には行きませんし、難しい。
農作業のように毎日こつこつと小さな努力を積み重ね、「ちょっと嬉しい」を数多く提供していくと、気が付いたらファンがたくさんいる人気ホテルに“結果”なっているものなのですが、その気の遠くなる、数値化しづらい努力というのは敬遠されがちなのだと思います(数値化できない努力の積み重ねこそビジネスを強固にする方法なのですが・・・)。
その結果、日本のホテルは「つまらなく」なってしまった(面白いことを多発したり、ライフスタイルの提案に頑張っているホテルも多いとは思いますが)。
かつてホテルは流行の発信基地でした。
フランスの三ツ星レストランを日本に紹介するのはホテルの役目でしたし、新しいスイーツの発信もホテルでした。インテリアデザインもホテルが先行して世の中に発信していたと思います。
ところが、いまホテルが発信となってブームになったものって、あまり思い浮かびません。
先日のブログでも書きましたが、中村裕氏がおっしゃった「ロマンとソロバンは両立するどころか、ロマンを忘れたらソロバンは合わなくなる」という言葉通り、ロマンを忘れたからではないでしょうか。ロマンをなくしたから流行の発信どころか、ライフスタイルの提案や、ワクワクを感じさせることが出来なくなった。
すべて数字で判断し、「これをやったら、売り上げが○パーセント上がる」というものが見えない限り、新しいことはできない体制であるとしたら、ホテルはつまらなくなる一方です。
面白いことの発信というのは、なにも多額のお金を掛けなくてもできると思うのです。
面白いことを発信していこうという気持ちとちょっとの努力、そしてその「それによってどれだけの効果があるか分からないけれど、やってみよう」と背中を押してくれる経営者がいれば・・・。
今回の宿屋塾は、ホテルをもっともっと面白い場所にしていくための企画です。
ご登壇をお願いしたのは、島田始氏。
かつて、ホテルのレストランに働きかけてティラミスブームを巻き起こした方。
島田氏に、だれにでもできるアイデア発想術と、アンテナの感度を高める手法、ホテルでできる面白い企画のアイデアをご披露いただきたいと思います。
【こんなことをお伝えします】
1.ホテルが再度、面白く魅力的な場所になるための提案
2.アイデア発想法
3.アンテナの感度、感受性(解像度)を高めるための技術
【こんな人が対象です】
1.ホテルの企画担当者
2.お金を掛けずにホテルに付加価値をちりばめたい人
3.アイデア発想術を学びたい人。
|