宿屋塾
「ホテルの基本は現場にあり!~日本人の優位性を生かすホテルマネジメントの形とは」
講師:中村裕氏
(前・日本ホテル協会会長、ロイヤルパークホテル会長)
中村裕氏は、日本で初めての外資系ホテルである「東京ヒルトンホテル」で、伝説の総支配人「リチャード・ハンデル」氏に見染められ、ホテルマン・ホテリエとしての在り方を徹底的に鍛えられ、現在に至るまで、日本のホテル業界を半世紀に渡って牽引してこられました。
徹底した現場主義、「目配り、気配り、心配り」、マメさ、義理と人情、厳しさと優しさ・・・、業界で「ダンナカさん」という愛称で親しまれる中村氏には、このような形容詞が思い当たります。
決断を先のばしせず、きちんと決めて明確な指示を出す。現場に任せ、責任は自分が持つ。部下の面倒は最後まで見る。「大物とは、こう言う人をいうのだな」と感じます。私を始め、そんな中村氏を慕うホテル業界人はたくさんいます。
かつて、日本のシティホテルには、どこにいってもある種の上質な空気が流れていました。磨きこまれた館内で、パリッとした制服に身を包んだ誇り高いホテルマンが最上のサービスを目指す。精一杯の気配りと笑顔でお客さまをお迎えする。そんな矜持を感じました。
ところが、いまは最上級のサービスよりは、利益重視に変わっている傾向にあります。かつての矜持は「ホテルはこうあるべき」という固定観念になって、利益を残すことの弊害になっていることも多いです。
これからの日本人ホテリエは、「日本人の良さを生かしたプロフェッショナルホテルマネジメントの形」を創っていかねばなりません。これは、日本のホテル業界の最も大きな課題でしょう。
今回は、ミスターホテリエ「ダンナカ氏」とともに、この命題を考えたいと思います。
【こんなことをお伝えします!】
●日本のホテル業界の黎明期から現在までの変遷(価値観のパラダイムシフト)
●日本人ならではのホテルのよさ、日本人ならではのホテルマネジメントとは
●これからのホテリエは、何を目指し、どう自らを向上させていけばいいのか
【こんな人におススメです!】
●ミスターホテリエに会いたい人
●日本のホテルの良さ、それをどう未来につなげていけばいいのかを知りたい人
●これから自分はどうスキルアップ、キャリアアップしていけばいいかを知りたい人
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