宿屋塾
「ホテルマネジメント留学セミナー&シンポジウム」
講師:原 忠之 氏 &
留学経験者によるパネルディスカッション
個人的な意見ですが、私は生涯ホテリエを続けるのであれば、海外経験、特に海外でホテルマネジメントを学んだり、海外のホテルで働く経験は、必須だと考えています。その理由は3つあります。
1 ホテルマネジメントの成熟度は欧米のほうが歴史が古く、進んでいる
2 ホテルは国際的な競争をしている。競合である海外のホテルを知るべき
3 ビジネスで使えるレベルの英会話力と国際感覚(アウェー体験)
つまり、ホテル文化発祥の欧米のホテルマネジメントを知り、グローバルスタンダードを知り、語学力を含めた国際感覚を持つことはホテリエとしての必須要件だと思うのです。
近年、携帯電話だけではなく、日本全体がガラパゴス化していることが問題視されていますが、われわれのホテル業界も同じです。グローバルスタンダードのレベルでマネジメントされている一部のホテルを除き、日本のホテル業界は、急速に変化している世の中の流れに取り残されている感があります。中国や韓国が貪欲に欧米のビジネス理論を学び、自国に持ち帰って活用しているにもかかわらず、内向き志向の日本人の若者はむしろ逆行しているのです。
時間や経済的な問題という難問があるのは事実です。
でも、日本の経済がモノを輸出したり内需だけに頼って成り立つ時代はすぐに終わるし、日本的おもてなし接客によるホテルオペレーションが利益を残していける時代はとっくに終わりました。
国境という垣根はますます低くなり、いまでは世界が競合になっているのです。日本にいるだけではじり貧だと感じます。
今回の宿屋塾は、日本のホテル業界人に、茹で上がる前に「井の中の蛙」から脱却しようというメッセージと共に、ホテルマネジメントの海外留学の情報をお伝えしたいと思います。
【こんなことをお伝えします】
≪Part 1≫ 原忠之氏基調講演「海外から見た日本の観光ホスピタリティ業界」
●なぜ、ホテリエは海外を知るべきなのか
●ホテルマネジメント、観光ホスピタリティ学術界のグローバルスタンダード
●国境が、限りなく低くなる近未来に向けて、われわれはどうすべきか
≪Part 2≫ 留学経験者によるパネルディスカッション
●なぜ、留学をしたか
●それぞれの国、それぞれの学校の特徴
●なにを学び、どういう経験をし、どう成長したか
●現在と未来のキャリアパス
【パネルディスカッション登壇者】
◆セントラルフロリダ大学/ローゼンカレッジ留学 長崎洋二氏
◆コーネル大学ホテル経営学部留学
IHG・ANA・ホテルズグループジャパン 開発企画担当部長 川井徹也氏
◆コーネル大学ホテル経営学部留学
SMBC日興証券株式会社 第三投資銀行部アソシエイト 柳沢ひろみ氏
◆SHMS(スイスホテルマネジメントスクール)留学
ザ・リッツ・カールトン東京 大澤かお氏
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■セントラルフロリダ大学/ローゼンカレッジ留学
長崎洋二さんのプロフィール
福岡県出身。2010年度、観光庁MICEプログラム日本代表。
セントラルフロリダ大学/ローゼンカレッジ・Visiting Scholar(客員研究員/J1)。立教大学大学院独立研究科21世紀社会デザイン科卒(MBA)。
外資系、日系大手のIT企業、広告代理店のマーケティング部を経てセントラルフロリダ大学の客員研究員。学術的な視点とビジネス現場で培ったスキルを融合させ、大学や社会人向けセミナーで講師を務める日本の観光ホスピタリティ業界では稀少な存在。今夏、米国での体験などをまとめた書籍を出版予定。
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■コーネル大学ホテル経営学部留学
川井徹也さんのプロフィール
2006年に英国系ホテル運営会社入社後、日本における同社ブランドホテルの開発案件に関わる、市場調査及び収支予測などを担当している。同社と日系企業のジョイントベンチャーによるホテル運営会社設立には、交渉初期から参画した。またジョイントベンチャー設立後最初のホテル運営契約締結をはじめ、様々な開発案件の契約交渉も担当した。
慶應義塾大学理工学部卒業・コーネル大学ホテル経営学部ホテル経営学修士課程修了。
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■コーネル大学ホテル経営学部留学
柳沢ひろみさんのプロフィール
早稲田大学政治経済学部卒業。コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了(マーケティング専攻)。証券会社、コンサルティング会社を経て、2011年 日興コーディアル証券株式会社(現SMBC日興証券株式会社)入社。投資銀行本部にて運輸・エネルギー・公共セクターのM&Aや資金調達を手掛ける。
コーネル大学留学前にはフォーシーズンズホテル丸の内東京にてハウスキーピングに従事し、留学中は株式会社ホテルオークラ及び株式会社オレンジマーケティングサービスジャパンにてブランド戦略に関するインターンシップを経験した。
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■SHMS(スイスホテルマネジメントスクール)留学
大澤かお氏
2006年神奈川大学法学部卒業。ホテル・ザ・マンハッタン就職。フロント業務を経験。2010年SHMSに留学。その後、タイのプーケットにあるJWマリオットにて就労。フロントオフィス担当。2011年に帰国し、ザ・リッツ・カールトン東京に就職。現在に至る。
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【こんな人におススメです!】
●ホテルマネジメントを学ぶために海外に出たいと考えている人
●世界にはどんなホテルマネジメントの学校があって、卒業した人はどんなキャリアパスを歩んでいるのか知りたい人
●博士課程レベルで世界と勝負出来る学術研究能力を習得することに興味がある人(観光立国実現のためには100名程度は即、必要です。
日本の観光立国を背負って立つつ気合があり、5~10年という人生の時間を投資できる人)
●ホテル業界で生涯、プライドを持って働きたいと考えている人すべて
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