宿屋塾
「ホテル運営者が知っておくべきオーナー・投資家の理論」
講師:内藤信也氏
下記は、ホテルビジネスで一般的に使われるようになったビジネス用語ですが、みなさんはどの程度理解していますか?
(1)レバレッジ (2)ノンリコースローン (3)エクイティプレイヤー
(4)イールドギャップ (5)IRR (6)キャップレート (7)リファイナンス
ご存じの通り、ホテルは装置産業です。
すべてのホテルはその装置(不動産)を所有・管理する人がいます。かつての日本では、所有者が経営・運営する形が多かったのですが、業界が成熟してくると、その3者は分離されるようになりました。その結果、多くのホテルで所有者(または投資家)と運営者が一緒になってホテルビジネスを遂行していくビジネススキームになっていったのです。
ところが、この所有・投資サイド(不動産や金融業界に精通)と、ホテル運営者(ホスピタリティ・おもてなしに精通)の二者は、お互いを尊重し二人三脚で同じ方向を向いて進まなければならないにも関わらず、対立したり、主従関係・上下関係ができてしまっているところが多いようです。この問題は、健全なホテルビジネスを阻害している最も大きな問題かも知れません。ここは、お互いがお互いのビジネスの理論や考え方を理解することが大事です(相手を思いやることは、本来ホテリエは得意なことだと思います)。
さらに、ご存じのように6年ほど前から、日本のホテルも米国不動産投資ファンドを中心とした投資家から金融商品として売買されるようになりました。彼らはどのような目的でホテルを売買するのか。そこもきちんと理解しておかなければならないポイントです。冒頭に上げたビジネス用語は、その基礎知識です。欧米のホテルマネジメント大学では、金融・不動産系のカリキュラムが人気ですが、これらを知っていないと彼らと対等に話ができないのだから、当然です。
こうした状況を踏まえ、宿屋大学は、ホテルオーナー、そしてホテル投資家のビジネスの理論を理解し、彼らと同じ言葉でビジネスを進められる知識を伝える講座を開設しました。
ホテル運営者として必要最低限の不動産・金融の知識を分かりやすく紹介し、理解していただく講座です。
【こんなことを紹介します】
●「ホテル=不動産」を理解しよう
●ホテルの契約形態と、プレイヤーごとの収支構造
●不動産の所有形態
●ファンドの仕組み・ファンドの種類
●ホテルアセットマネジャーの仕事
●これからのホテル運営者に望むことと、学ばなければならないこと
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