【基礎講座】
「ホテル・旅館のための会計・財務基礎講座 ~ホテル事業の価値向上のために」(3回シリーズ)
講師:株式会社 インテグリティサポート
代表取締役 桐明幸弘氏
ここ数年、インバウンド需要の激増で、ホテル開発が活発に行われています。
既存のホテルプレイヤーも軒数を増やす一方で、異業種からの参入も顕著です。
ホテルや旅館というビジネスは、当然ながら製造業や流通小売業といったモノを扱うビジネスとは、本質的にビジネス構造や理解しておくべき知識やスキルが違います。
ホテル・旅館は、「オペレーショナル・アセット」と呼ばれます。
人的なサービスオペレーションという価値を加えて初めて価値が創造される不動産ビジネスなのです。よって、不動産ビジネスの特性の理解と、サービスオペレーションの特性の理解の二つが不可欠です。
この二つの理解は、やはり意識的に学び、知っておく必要があるのです。
不動産開発、施設管理、そして人が商品であるために求められる人材マネジメントの知識やスキル・・・・。
ホテル・旅館ビジネスに参入したはいいけれど、思った通りにビジネスが進まない・・・、そんな課題を抱えて宿屋大学に来られる人も増えています。今回講義を担当いただく桐明氏のところにも、ホテル・旅館の会計についての問い合わせが多くなっているようです。
本講座の企画の発端は、そんな方が増えたことがきっかけです。
企業経営において、非常に重要な要素である会計・財務については、多くの参考図書や研修などがありますが、ことホテルや旅館についての会計・財務について基礎から学ぶ機会はほとんどありません。
異業種からの参入組の経理担当者、既存のホテル企業の経理担当者などを対象に、ユニフォーム会計などホテル・旅館会計の基本を身に付けるとともに、ホテル事業会社の財務部門がより効率的な業務を遂行するため、そしてホテル事業の価値を向上するための財務のノウハウを伝授したいと思います。
【スケジュールと講義内容】
第一回 3月3日(火)
1. 会計と財務(ファイナンス)の基礎知識
(ア)会計の基礎知識
(イ)財務諸表の作成基礎
(ウ)資金繰りの改善
2. ユニフォーム会計の基本
(ア)管理会計の基礎
(イ)ユニフォーム会計の活用方法
(ウ)日米の会計の違い
3. 会計とファイナンスの違いと関連性
(ア)PL脳とファイナンス思考
(イ)資本政策と資金調達
(ウ)ファイナンス思考の経営
第二回 3月10日(火)
1. 会計・財務における経営と運営の違い
(ア)PL上の所有・経営・運営の違い
(イ)経理部長と財務部長の担当業務
(ウ)ホテル経営戦略の重要性
2. 実践的経営分析の手法
(ア)財務諸表からみたホテルの事業性
(イ)健全な財務体質の形成について
(ウ)設備投資計画の重要性
3. キャッシュフロー経営の基本
(ア)キャッシュフロー計算書の作成
(イ)キャッシュフロー経営の基本
(ウ)キャッシュフロー改善方法
第三回 3月25日(水)
1. ホテル・旅館の事業価値向上について
(ア)ホテル・旅館の事業価値、資産価値
(イ)事業価値評価の方法
(ウ)事業価値向上策と事業計画の策定
2.ホテル・旅館の事業再生・事業承継
(ア)ホテル・旅館の事業再生
(イ)ホテル・旅館の事業承継
(ウ)BCPとホテル・旅館の事業継続
3.ホテル・旅館の売り方、買い方、創り方とリノベーション
(ア)ホテル・旅館の売買(M&A)の進め方
(イ)ホテル・旅館の創り方
(ウ)ホテル・旅館のリノベーション
【こんな人におススメです!】
●ホテル・旅館デベロッパーの財務担当者
●ホテル経営会社の経営者又は財務担当者
●ホテル運営会社の経営者又はその親会社等の経理・財務部担当者
●旅館経営者又は経理・財務担当者
●ホテル経営学科の学生、卒業生
●PHM養成講座の卒業生など
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