【アカデミック講座】
第六回「強みを活かす日本型マネジメント~“おもてなし”と“おもてなし経営”とは」
昭和女子大学 グローバルビジネス学部
ビジネスデザイン学科 教授 飴善晶子氏
宿屋大学は、新しい講座プログラムのカテゴリーとして「アカデミック講座」を開設しました。最新の観光・ホスピタリティ関連分野の研究や学術界の現状を紹介することと、観光・ホスピタリティ・ビジネスの研究者と本業界の実業に携わる方々のコミュニケーションの場づくりを目的としています。産業界に役立つ研究をしている個性的な大学教授などを厳選して、月一回開講していきます。第六回は、昭和女子大学 グローバルビジネス学部 ビジネスデザイン学科 飴善晶子教授です。
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政府は、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、訪日外国人旅行者数4000万人という目標を掲げています。また、我が国は「おもてなしの国」として、国際的な評価を高めています。
経済産業省では平成27年度より「産学連携サービス経営人材育成事業」を推進しており、平成28年には「おもてなし規格認証」も創設されました。益々「おもてなし」について議論されていくことと同時に、東京オリンピック・パラリンピック以降の観光・ホスポタリティ業界の未来も考えていかなければなりません。日本の経済成長を実現していくためには、我が国のGDP及び、雇用の約7割を占める、サービス産業の活性化・生産性向上を図ることが重要です。一方、サービス業のビジネスモデルは模倣されやすく、消費者嗜好も多様であることから、サービス産業の活性化・生産性向上を図ることは容易ではありません。そのため、サービスに関する体系化や人材の教育・育成に関する研究が進められています。生産性向上のキーワードは、「付加価値」と「差別化」ではないでしょうか。
「おもてなし経営」こそ、付加価値の創出と、差別化を具現化する施策になると考えます。本講座では、受講者の皆さんと、あらためて「サービス」、「ホスピタリティ」、「おもてなし」を整理し、おもてなしによる付加価値共創、顧客接点方法論、収益生と顧客関係性の両立など、おもてなし経営について一緒に考えてみたいと思います。
【こんな内容です】
●サービス、ホスピタリティ、おもてなしとは
●「低コンテクスト(言葉自体が占める割合・重要性が高い)文化」から成される欧米型サービスの付加価値と「高コンテクスト(背景・文脈などに依存する)文化」から成される日本型サービスの付加価値について
●おもてなし経営のグローバル化の可能性
【こんな人におススメです!】
●最新の観光研究の現状を知りたい方
●アカデミックな視点に触れたい方
●実務と研究を結び付けたい方
●観光・ホスピタリティ業界を目指す学生から、経営者まで
●観光学分野の研究者を目指す方
◆◇◆ アカデミック講座とは? ◆◇◆
最新の観光・ホスピタリティ関連分野の研究や学術界の現状を知りたい方に、各分野の研究領域を、コンパクトにまとめ、ご紹介することを目的とした内容です。短時間で理解する「観光・ホスピタリティ関連分野の研究」講座です。さらに、観光関連、ホスピタリティ・ビジネスの研究、本業界に携わる方々と、研究者の相互理解の場でもあります。講師は、観光・ホスピタリティ分野の研究者であり、その研究成果を体系的に語れる人です。ゆえに、講義は体系的であり、調査や統計データに基づいた知識と研究成果の提供を行ないます。さらに、「机上の空論」に終始することなく、物事の見方や捉え方、思考することの重要性をわかりやすくお伝えしていきます。
本講座は、株式会社 アプリ(本社:東京都新宿区新宿3-1-22 NSOビル4F
https://apptli.co.jp/)の賛同とご尽力により、開催するに至りました。 |
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