【アカデミック講座】
第二回「交通機関を活用した新たな観光資源の創造」


講師:崎本武志氏

宿屋大学は、新しい講座プログラムのカテゴリーとして「アカデミック講座」を開設しました。


最新の観光・ホスピタリティ関連分野の研究や学術界の現状を紹介することと、観光・ホスピタリティ・ビジネスの研究者と本業界の
実業に携わる方々のコミュニケーションの場づくりを目的としています。産業界に役立つ研究をしている個性的な大学教授などを厳選して、月一回開講していきます。

 

昨今の交通、とりわけ鉄道に関する話題として、レストラン列車やイベント列車などの企画が盛んに行われるようになり、観光地に向かう足としてのみならず、鉄道そのものが観光目的として成立する事例が増えています。

これまでは鉄道ファンだけが楽しんでいた世界に一般的な関心も高まり、かつてないほどの鉄道ブームが到来しています。

 

これは、都市交通機関としてのJRをはじめとした大手私鉄にとっても大きな転機となっています。

 

過疎化やモータリゼーションの影響で、存亡の危機に立たされている地方ローカル私鉄や第三セクター鉄道にとっては、復活を図る絶好の機会となっています。

鉄道をはじめとする交通機関が、観光における移動手段ではなく観光目的そのものとなる現象は、交通機関の経営のみならず、地方創生、地域活性化の観点からも好影響を及ぼすことを考えれば、是非とも活かしたいところではないでしょうか。

 

今後、観光立国を推進する上で、観光業界の大きな柱となる交通業界、特に鉄道業界の活性化は必須といえます。

 

何よりも、交通産業や鉄道各社の発展は、宿泊業界や旅行業界など、観光業界全般への波及効果が期待できます。

環境にやさしい社会が求められている昨今、モーダルシフト(低炭素社会実現に向けた交通・流通機関の改善)実現のために、鉄道・バス業界の将来性は明るいと言えるでしょう。

 

本講座では、本来であれば移動手段である交通業界が、乗車(乗船、乗機)することを目的とした観光資源として成立する概要と、それを地域活性化および観光業界全体の活性化に向けたアプローチについて解説していきます。同時に、一極集中型社会が指摘されて久しい日本全体の問題点について観光面から改善を図り、真の地域活性化につなげていくための解決方法について、皆様と一緒に考えて参りたいと考えます。



【こんな内容です】

●交通についての新たな視点から観光をとらえる。

●交通業界が手段でなく目的となるメカニズムについて解説する。

●交通手段が目的となることで活性化が期待される地域について。

●交通手段が目的となることで活性化が期待される業界について。

●インバウンド振興を図るために、いかにして交通を活用するか。

●交通手段の持つストーリーとコンテンツツーリズムについて。

●交通機関を観光目的とした成功事例についての検証。

●今後の日本における観光業界および交通業界の果たすべき役割とは何か。

 

 

【こんな人におススメです!】

●交通機関を資源としたビジネスチャンスとしたい各種業界の方

●観光地域活性化を図りたい地方自治体や観光協会の方

●交通について全般的に興味・関心のある鉄道ファンや一般の方

●交通や鉄道を題材に論文作成を目指す方

●コンテンツツーリズムに関心があり、コンテンツを軸として地域活性化を目指したり研究を目指す方

●実務と研究を結び付けたい方

●観光・ホスピタリティ業界を目指す学生から、経営者まで

●観光学分野の研究者を目指す方

 

◆◇◆ アカデミック講座とは? ◆◇◆

最新の観光・ホスピタリティ関連分野の研究や学術界の現状を知りたい方に、各分野の研究領域を、コンパクトにまとめ、ご紹介することを目的とした内容です。短時間で理解する「観光・ホスピタリティ関連分野の研究」講座です。さらに、観光関連、ホスピタリティ・ビジネスの研究、本業界に携わる方々と、研究者の相互理解の場でもあります。講師は、観光・ホスピタリティ分野の研究者であり、その研究成果を体系的に語れる人です。ゆえに、講義は体系的であり、調査や統計データに基づいた知識と研究成果の提供を行ないます。さらに、「机上の空論」に終始することなく、物事の見方や捉え方、思考することの重要性をわかりやすくお伝えしていきます。

本講座は、株式会社 アプリ(本社:東京都新宿区新宿3-1-22 NSOビル4F https://apptli.co.jp/)の賛同とご尽力により、開催するに至りました。




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【崎本 武志氏のプロフィール】

1967年生まれ 江戸川大学社会学部現代社会学科 准教授法学士(法政大学)、国際観光学修士(東洋大学)
大阪府立大学経済学研究科 博士後期課程
大学卒業後、日本交通公社(現・JTB)に入社。JTBでは首都圏営業本部(首都圏メディア販売事業部、海外旅行虎ノ門事業部など)に所属し、添乗やプライベートなどで47都道府県のほぼ全市町村および世界52カ国を訪問。JTB退社後は、専門学校や大学で教鞭を執る傍ら、鉄道会社へと進路を希望する学生への指導も行っている。LEC東京リーガルマインド大学、大阪観光大学を経て、現在は江戸川大学社会学部現代社会学科准教授として、「観光概論」「グロ-バルツーリズム論」「クリエイティブツーリズム論」などを担当。また、旅行業務取扱管理者試験指導にもあたっている。専門分野は「観光経営学」「観光事業論」「国際観光論」特に「旅行事業論」を中心に担当しているが、「鉄道を軸とした観光まちづくり」に強い関心を持ち、如何に滞在時間を確保し、宿泊へと繋げるかを研究テーマの1つとして研究している。

 

【日時】

2016年12月7日(水)

19:00~21:00

【定員】

70人

【料金】

4,000円(税込)

【会場】 東京YMCA国際ホテル専門学校
東京都新宿区西早稲田2-18-12
TEL050-5306-2953
 
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