ご講演を依頼している演者に期待する
講演内容とメッセージ

本研究会にてご講演を依頼した演者の皆様は、下記3つのいずれかのタイプの方です。

●その講演者自身が健全経営できる優れたホテル・旅館の経営者
●優れたホテル・旅館の経営者を多く知っている業界の識者
●宿泊業に関係なく経営の本質や経営哲学を語れる講演者


そして、共通して語っていただきたいことは、

①ご自身の紹介・これまでの歩み
②優れた経営者(もしくは宿泊事業経営者)に必要な資質とはなにか
③ポストコロナの環境変化をどうみるか、そしてどう対応すべきか

の3つです。
その上で、各講演者に主催者として期待している内容やメッセージがありますので、そちらを下記に明記します。

●穂積輝明氏
穂積社長は、カンデオホテルを、ホテル企業としては後発ながらも、日本国内で23ホテル、約5,600室を展開するホテルベンチャー起業家です。コロナ禍では、毎月6億円を持ち出すというひっ迫した財務状況のとき、「会社は非常に厳しい状況ですが、社員、契約社員、アルバイト、みなさんを絶対に解雇しません。雇用を守ります。この苦難をみんなで乗り切りましょう」と伝えたそうです。その後、スタッフ全員が同じ方向を向いて、200もの新しいアイデアが社員から生まれ、それが奏功して、宿泊プランがヒット、ピンチを脱出したという。そんな穂積社長に、「4つ星ホテル」というブルーオーシャンにおいて「ナンバーワン」ではなく「オンリーワン」になれた戦略や、カンデオ流「顧客体験価値」の向上施策、「経営の目的は、社員の幸せ。その結果、顧客や株主も幸せになる」という経営哲学を語っていただきます。

●浜口隆則氏
浜口隆則氏は、上記3タイプのうちの「宿泊業に関係なく経営の本質や経営哲学を語れる講演者」としてご依頼いたしました。浜口氏の代表作である『戦わない経営』は、宿屋大学代表の近藤のバイブルであり、その中のメッセージである「経営者が創っているもの。それは<幸せ>である。そして、お客さんだけではなく、社員の幸せも同時に創っている」という言葉や、それに込められた経営者としての哲学をぜひ、宿泊業の経営者のみなさまと共にお聴きしたいと考えています。
『戦わない経営』 https://www.amazon.co.jp/dp/4761264330/

●沢柳知彦氏
沢柳知彦氏は、長銀からキャリアをスタートさせ、コーネル大学ホテル経営学部で学んだあとは、ジョーンズラングラサール(株)のホテル投資アドバイザリー部門長として、ホテルの開発、不動産企業サイドのコンサルタントとして、日本を代表する数々の外資系高級ホテルの契約をサポートしてきました。オーナーサイドもオペレーターサイドも知り尽くした方であり、ホテルビジネスの国際比較もできる。多くのホテル経営者を見てこられた知見をシェアいただき、優れたホテル・旅館の経営者の共通点をお伝えいただきます。

●井門隆夫氏
井門隆夫氏は、旅館業界のジャーナリストとしても、旅館業のコンサルタントとしてもナンバーワンの実力者だと、宿屋大学は考えています。日本文化を伝える大切な観光コンテンツ、観光魅力である<旅館>という宿泊業態は、残念ながら過去30年間で約半減しています。このままの経営スタイルでよいはずはなく、ポストコロナの令和時代に合わせた変革が必要です。そのための課題、これからのあるべき姿、すべきことなどを井門氏に語っていただこうと思っています。

●越純一郎氏
越 純一郎氏の経営者育成の最大の特徴は、「実際に役立ち、結果を実現する」ことを教授することにある。同氏は常に言う、「我々は、『どうしたの?』『じゃあ、こうしろよ』『あ、そう、解決したの』『良かったね』と、このようにしなければ、実務家としての価値はないのです」。
同氏は、自ら事業家/現場型経営者として、事業再生、企業経営を現場で担う傍ら(それはNHKドラマ「ハゲタカ」の素材となった)、数多くの大企業(JR東、新日鉄エンジほか)、中小企業の役員研修、経営指導、営業研修を行うほか、国内外のビジネス・スクールでも教鞭を執ってきたが、ビジネス・スクールの運営において、「経営者やOBに経験談や教訓話を話してもらうと、聴講者は『あ~~面白かった。でも、何も残らない。』ということになりがちである」ことを越氏は問題視している。
本講では、「面白く」、しかも、「実際に役立つ」「現実の問題の解決になる」ことを伝えたいとの意向。また、同氏は、ビジネス書籍発刊や学術論文執筆にも精力的で、『事業再生要諦』は産業再生機構発足の2003年の全国一のベストセラー、翌年の論文集『中小企業再生の現場と実務』も業界人を唸らせた。
『ノーガキでない有効な実務』を越氏から叩き込まれた弟子たちの多くは、実は、経営の本質、経営理念の重要性を越氏に教わり、それが人生の指針になったと語っている。本講では、これを越氏に熱く語っていただきたいと思います。
また、フリーディスカッションでは、事業再生のリアルや、小額投資で外国人客を呼び込む手法にも触れていただきたいと考えます。話す技術・伝える技術にも注目です。

●日生下和夫氏
日生下和夫氏は、実は日本を代表する老舗旅館の生まれです。一子相伝の家訓によって次男である日生下氏は家業を継ぐことなく違う道を歩むも、宿泊業の思いが強くなり、東京YMCA国際ホテル専門学校で学び直し、その後、ホテル企業を経て尊敬する星野佳路代表が経営する星野リゾートに就職。いくつものホテルの立ち上げや運営を総支配人として歴任した後、コンサルタント会社に転職しています。ホテルや旅館の立て直しを何度も成功している日生下氏に、繁盛するホテル経営や運営のポイントをお聞きします。

●阿部博秀氏
阿部博秀氏は、東大出身、卒業後に東京ガスに就職した後、パークハイアット東京のアセットマネジャー的な立場でホテルに関わられました。その後、ホテル業界に転身。ハイアットのシカゴ本部や、東京で日本ハイアットの代表、香港にて同社のヴァイスプレジデントなどを歴任されています。グローバルな視点をお持ちです。「宿屋大学は、マネジャー育成では一定の成果を出しているが、この業界に本当に必要なのは経営者だ」という意見、「優秀なマネジャーは100人のスタッフを幸せにできるけれど、優秀な経営者が一人いれば1,000人のスタッフを幸せにできる」とおっしゃっていただいたのは阿部氏です。日本の宿泊業の経営者に必要なことを語っていただきます。

●中谷彰宏氏
中谷彰宏氏は、著作数1000冊を超える作家です。ビジネス書や自己啓発書など、多数の書籍を書かれており、また講演も多数行なっています。サービス業や宿泊ビジネスにも精通しておられ、またホテル・旅館のヘビーユーザーです。宿屋大学の近藤は、前職のオータパブリケイションズ時代、中谷氏の編集担当を5年間させていただき、人生の師と仰いでいます。中谷氏から発せられる言葉からはいつも新たな気づきと刺激を受けます。コロナ禍やポストコロナ時代をどう捉えているのか、今後の社会に置いて宿泊事業者はどのあるべきで、どのような価値創造をすべきかを中谷氏から学ぼうと思います。

●龍崎翔子氏
龍崎翔子氏は、小学生のころから「将来は、ホテル経営者になる」と夢見て、東京大学に入学と同時にホテル経営をスタートさせました。「ホテルは単なる寝床じゃない」「ホテルはライフスタイルの試着室」という思いで、新しいコンセプトのホテルを次々とプロデュースしています。1996年生まれ、Z世代のホテル経営者を代表格です。そんな龍崎氏に、これからのホテルの在り方、価値創造、そしてご自身はホテルを通してどんな社会を創っていきたいかをお聞きします。

●高野登氏
高野登氏は、リッツ・カールトン日本支社の支社長時代に出版した『リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間』がベストセラー、ロングセラーになり、ホテル業界だけではなく、幅広く活躍する有名人になられました。数多くの著作を持ち、講演も多数されている高野氏に、ホテル・旅館の経営者に求めること、アドバイスをお聞きしたいと思います。 

ホテル経営研究会

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